【2025年9月】沼田市の豪雨

ライフログ

2025年沼田市では、9月2日と10日、個人的に体験したことのない異常な豪雨が発生しました。当日、沼田市に滞在していたため、ライフログとして残しておきます。

【9月2日】豪雨と突風

9月2日19時頃に沼田市を襲った豪雨と突風は、主要な道路の大半が倒木により通行できなくなるという事態を引き起こしました。

坂の町として知られる沼田市は、市内中心部と市外を結ぶ、主要な坂が4つあります。遊覧坂、榛名坂、滝坂、寺久保坂です。この4つのうち、滝坂を除く3つが倒木により通行不能、さらに沼田市の東側、昭和村方面に抜ける坂道も倒木により通行不能となり。結果として滝坂が大渋滞となりました。

当日、私が沼田を出たのは22時過ぎでしたが、それでも滝坂へ向かう道は渋滞していました。

今回の突風について前橋地方気象台は「発生した突風の種類はダウンバーストまたはガストフロントの可能性が高いと判断しました。その強さは風速約 50m/s と推定」と発表しています。※1

ダウンバーストは、積乱雲から冷たい空気が降下する強い気流で地面に衝突して横に流れます。ガストフロントは、ダウンバーストよりも降下した気流が広範囲(数十キロ)に広がる特徴があるとのことです。※2

これは私の推測ですが、沼田市内の平坦な地域よりも、坂道に被害が集中したのは、降下する気流が坂を流れ落ちるように広がったためではないかと思います。沼田市の中でも高い場所にある高速道路は比較的被害が小さく、通行が可能となっていました。

被害があった日は、高速道路を使って沼田市から出た人、帰宅した人も多かったようです。

※1出典:気象庁 前橋地方気象台「令和 7 年 9 月 2 日に群馬県沼田市で発生した突風について
~気象庁機動調査班による現地調査の報告~」参照:2025.09.10

※2出典:気象庁「竜巻などの激しい突風とは」参照:2025.09.10

【9月10日】沼田市「記録的短時間大雨」

2日に被害を受けた道路の大半が復旧して数日後、9月10日16時から18時半頃にかけて、建物内にいても驚くほどの豪雨が沼田市を襲いました。

まず、16時から17時までの、わずか1時間ほどの間に110ミリの降水と推測される豪雨がありました。

雨が降り出した30分後、16時半頃に道路は冠水、縁石の高さ近くまで雨水が流れ、本庁通りが川のようになっていました。

その後、17時以降も豪雨は断続的に続き、道路の冠水は車が走行できないほどになり、18時過ぎ、ようやく雨がやみました。

気象庁から沼田市に「群馬県記録的短時間大雨情報」が出されました。

記録的短時間大雨情報とは何か

「記録的短時間大雨情報」とは、災害が発生するかもしれない危機的な雨量が観測されていることを示しています。

この発表があった場合には、気象庁や地域の避難情報を確認し、土砂災害や自宅周辺の河川の氾濫、床下浸水などの被害に備え、避難します。避難が不可能な場合は、できるだけ身の安全を確保する必要があります。※1

沼田市の被害

被害が発生する可能性が高い雨量を知らせる「記録的短時間大雨情報」が出された沼田市は、現時点(9月10日22:36)で、土砂災害や床下浸水、車の浸水による立往生などの被害が報告されています。

「記録的短時間大雨情報」がでたタイミングで、浸水が心配されるエリアから脱出することが重要です。

今回のケースでは、本町通りと倉内通りが、車が浸水するほどの水位になりました。特に、本町通りと、倉内通りを繋ぐ市役所前の道の水位が高くなります。

個人的にこのような警報を目にしたことがなかったため「記録的短時間大雨情報」が、単純に「記録的な雨量が計測された」という意味にとっていたのですが、かなり深刻な警報であることが分かりました。

今回、わずか10日の間に、2度も豪雨による被害が発生したことを考えると、今後もこのような被害が発生する可能性があるといえます。

今後このような発表があった場合には、すみやかに自治体の情報確認や避難ができるよう、日頃から備えたいと思います。

※1出典:気象庁「群馬県記録的短時間大雨情報」


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