フリーレンとヒンメル

『葬送のフリーレン』感想

フリーレンとヒンメルの関係性について、7話までのまとめです。

フリーレンとヒンメルは恋愛関係なのか

フリーレンとヒンメルの関係性は、恋愛関係なのかというと、そうでもない。非常に微妙なラインですよね。

7話までの回想シーンを見る限り、少なくとも「ヒンメルはフリーレンが好き」だと思うのですが、その気持ちを伝えた様子もないですし、恋愛に無関心なそのままのフリーレンを受け止めていたようです。

ちょっと踏み込んで考えると、ヒンメルは寿命の違いがあることを考えて、あえて恋愛関係になることを避けていたのかもしれないですよね。

もし、恋人同士になったとしても、結局フリーレンを残していかねばならない。だから、深い関係になることをさけていた。だとしたら、それはすごく深い愛ですね。

一方フリーレンは、そもそも恋愛という言葉自体が脳内に無い感じでした。

ともあれ魔王を倒す旅をしている10年間、二人は仲間であり恋愛関係ではなかった。

しかし、ここがポイントで、10年という時間のなかで、フリーレンは間違いなく、ヒンメルと過ごした時間が楽しかったんですね。

それは、フリーレンが集めた魔法を「喜んでくれる人(ヒンメル)」がいた、という言葉からうかがえます。

しかし、悲しいことにヒンメルと過ごした時間の楽しさに気づいたのは、ヒンメルがこの世から去ってしまったあとだった。

大きな喪失感が、あの大粒の涙になったのでしょう。

人とのかかわりを持つということ

フリーレンは、ヒンメルと出会うまで、おそらく人間とのかかわりに興味がなかった。

それは「すぐ死んじゃうじゃん」という言葉にも表れています。かかわっても死んでしまう、離れてしまう、わずかな時間のかかわりなど意味がない。そんなところでしょうか。

フリーレンは、ひとりでも魔法の収集をしていれば十分楽しい。面倒なかかわりはいらない。自由気ままに生きていられれば良かった。

しかし、そのフリーレンに人とかかわることの意味を教えたのが、ヒンメルだった。

ヒンメルは、フリーレンが人とかかわることを好きだと感じるようになると信じていたようですよね。いつかそうなると。

初日の出を一緒に見ようと約束したのに、フリーレンが来なかったことを怒ったのも、ひとりではなく、誰かと一緒に過ごす楽しさを教えたかったからなのでは、と思いました。

開けゆく世界

自分の世界の中だけで生きてきたフリーレンは、ひとりでも十分人生は楽しいと思っていた。

でも、ヒンメルと過ごした時間は、ひとりのときよりも楽しかったんですね。

人とかかわることの意味、人の生きる世界。

フリーレンの前に、人という存在を感じる世界が開かれた。

でも、まだフリーレンには、それがどういうことか明確にはわからない。だから、もう一度ヒンメルと過ごした時間を追いながら、理解しようとしているのかなと思います。

フリーレンはヒンメルをどう思っているのか

フリーレンはヒンメルのことが好きなんだと思います。

好きというか、フリーレンが生きていくうえで大切な存在になっている。

「ヒンメルならそうした」という言葉は、フリーレンが生きていくうえで、ヒンメルの生き方が指標になっていることを示していますよね。

ただ、大切な存在なのに、ヒンメルと真剣に向き合って接してこなかったために、詳しいことはまだ何も知らない。本当は、もっといろいろなことを知るべきだったと考えている。

おそらく、知れば知るほど、ヒンメルの愛情を知ることになるのでしょうね。あちこちに残された銅像が、フリーレンを悲しませないためだったことも、それを物語っています。

旅の終わりに、フリーレンはどのような答えを出すのでしょうか。楽しみです。

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