9話も怖かったですね~。今回印象に残ったのは、閉鎖的な環境、依存と無知、集団心理での圧迫でした。非常に薄気味悪いですね。そして、キャラが濃い。
閉鎖と依存
ガシガシと人間心理の闇を掘る展開が、非常に怖いです。
閉鎖的な島では、外部との交渉を一手に引き受ける社長一族が強大な権力を有しているんですね。
閉鎖的で外部との比較ができないことで、状況を客観的に見られず、何もかも社長一家のいいなりになる島民。
八重ちゃんの家族が、正常な判断力を持っていることが救いです。
社長一族にとっては、島民は愚かである方が、支配しやすく理想的なんですね。
まさに、戦時中の日本の縮図のような島。
学ぼうとする八重ちゃん、学ばせようとする八重ちゃんの父親が敵視されていることが心配です。
権力者は、権力を脅かす存在に敏感なんですよね。
美人キャラが怖い
周囲の人々を罠に落とし、自分の思い通りに操るという美人キャラ。
ワンサイズ小さいブラウスのくだりは笑ってしまいました。なぜこんなにキャラの解像度が高いのでしょうか?そして、なぜあんなにも的確に言語化できるのか。
ブラウスのサイズ感でキャラ設定を的確に伝えるとは、もはや職人技です。
誘惑を軽くあしらうモグラ
誘惑しようとする美人キャラを軽くあしらうモグラがカッコいい。地雷センサーが作動したとのこと。
モグラは、自身に近づく相手の目的を見抜いているんですね〜。周りの状況を、微動だにしない冷静さで見極めている様子や梗史郎に状況報告を求めるシーンも良かったです。
島民との対比が面白いですね。
渦中の島民は、自分たちの陥っている状況に気づいていない。モグラは俯瞰して、相互の力関係や意思の矛先、仕組んでいる側の意図を見極めていますね。
集団心理を誘導
黒幕が、集団心理を誘導して、ターゲットを心理的に圧迫する悪質な手口。特定の人物を萎縮させたいと考える中心者が、権力を有している場合、少ない労力で、強力な圧迫となるためこのような手法が利用されます。
集団の憎悪を、特定の人物に向けさせることで、逃げ場を無くすんですね。権力者は、成り行きを眺めるだけです。いじめる側といじめられる側に、立場的な大きな差があるときのいじめの構図でもあります。
個人的に、一番たちが悪い「いじめ(犯罪)」だと思います。
きっかけは、いじめる側の幼稚な自尊心。
正当な指摘を自身への攻撃だと受け止め、死へ追い込むほどの圧迫行為へと駆り立てている。複雑そうで、実は単純な構図。
島民としては新参者という差別。
社会にありがちな差別やいじめの要因が、ストーリーに組み込まれており、モグラたちがこれをどう解決するのか気になります。
ナベシマ大活躍
ナベシマ大活躍でした~。
巨大な糸電話みたいになっているナベシマ経由で悪巧みが筒抜け。
堂々たる顔つきで、密談を残さず猫耳キャッチ。
猫附父子も活躍の予感がしますね!
ちなみに藤史郎のスーツとコートいいですね〜。細身スーツで細いネクタイ。しかも、なぜかいつもネクタイが短い。いつも、いつも、短い。ネクタイを緩めてるのに、大剣の終わりがベルトに届かない。そこがめっちゃ藤史郎らしいです。
そして、パンツの股上が浅いのも。そして、9話ではスタンドカラーの細身コートを着ていました。シルエットがカッコいい。めっちゃキャラに合ってました。
キャラの体型に合うスーツやコートネタについては、別の記事で記載します。
モグラの弓
9話で気になったのが、モグラの弓の上手さにクローズアップしたセリフ。
これは、何の伏線なのでしょうか?人魚退治に弓が役立ったりするのでしょうか???
来週を待ちたいと思います。